この時期の入浴について

朝晩と冷え込みの厳しい日が続くよういなりましたね。
寒い日はお風呂がとても気持ちのいいものです。
ついつい長風呂をしてしまいがちなのですが、この時期の長風呂は控えたほうがいいでしょう。

東洋医学ではこの時期は「収蔵」といって、体に気を蓄えておく時期とされています。
クマさんはこの時期には活動をやめて冬眠しますよね。
人間も同じです。
本来はクマさんと同じように活動量を抑えて、じっとする時間を増やした方が好ましいとされています。

ここで先に書いたお風呂の話です。
長風呂をしてしまうと汗をかいてしまいます。
実は東洋医学では汗はエネルギーと同義なんです。
そしてこの時期に蓄えておくべき気は、来年の春に活動するためのエネルギーです。
春先に体調が悪くなるかたは今の時期に汗をかいてしまって、エネルギーが枯渇している場合が多いのです。
気の枯渇からの体調不良が起こってしまうと、治療は難しくなります。
くれぐれもご注意ください。

余談ですが、寒い時期にはマラソン大会が集中します。
マラソン選手はこの時期に汗をかくので体調をくずしやすいのです。
女性マラソン選手の中には生理が止まるかたもいらっしゃるようですが、ここで記したことと無関係ではないと思います。

長風呂で汗をかいている皆さん、
この時期はぬるめのお湯で構いませんので、体を温める限度でご入浴をなさってくださいね。